食材を生かすとは

料理をする時、食材をどう調理するべきなのかを考える。
できれば味を損なわずに、留めて料理したい。


料理の世界に入ろうと決めてから、野菜をきちんと見るようになった。

そら豆がどんな野菜か、考えてみる。

とても分厚い鞘の中に、ふわっふわの布団に入っていて、2つか3つしか入っていない。
なんなら、3つ目は豆まで育たず、残りの2つの豆に命を分けてやることもしばしば。

とにかく箱入り娘で、愛情いっぱいに育った豆たちだなぁとつくづく思う。


小さいころそら豆は好きではなかったので、これまで料理するのを避けてた。

そら豆の調理の仕方を調べると、お歯黒の横に切り込みをいれて湯がく、と。

湯がいてやると、徐々に切り込みがニヤリと開く。

茹で時間も少なく、いい感じに仕上がる。
よし、これでそら豆も料理できるなぁ、なんて思ってたけど、
結構茹で汁が濁ってる…。

私、これなんだか好きじゃない。

優しい茹で加減で気をつけたけれど、難しい。

なんせぬくぬくと育った子たちだ、切れ込み自体がキツいんだろう。

ということで、蒸しに変更。
たしかにほくほく蒸される方が、そら豆らしい気がする。

そんな直感を大切にしたい。

蒸したそら豆は、パスタへ。崩れてしまわぬよう、最後にそっと入れて絡めた。

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